ランドセルの選び方ってどうやって選ぶと失敗しないのでしょうか?
大手ランドセルメーカーのフィットちゃんランドセルでは購入者向けにアンケートをして、どのようにしてランドセルを選んでいるかの傾向を紹介しています。
◆最終決断は60%が子供が決めている
大手ランドセルメーカー「フィットちゃんランドセル」が調べたアンケートで、「どのランドセルにするかを最終的に決定したのが誰か?」をまとめたグラフです。
やっぱり最終的にランドセルは子供の意志で決めさせる親御さんが多いようです。
自分で選んだものだから「より大切に使いたい」というのも納得です。
でも、失敗しないランドセル選びでは、決めるまでの過程が大切なポイントとなります。
具体的にいうと、快適性・安全性・耐久性など性能面や修理などのサポート体制などを親御さんが事前にチェックしたうえで、最終的に色やデザインを子供に決めさせるのです。
ある程度親御さんの方で納得のいくブランドや商品を絞り込んでおくと、親子共に納得して満足のいくランドセル選びができます。
では、親御さんがチェックするべきポイントは、どんなことを比較すればいいのでしょうか?
★材質
ランドセルに使用される材質は、人工皮革と自然皮革に分けられます。
人工皮革はクラリーノ素材が多く使われています。
自然皮革はヌメ革もありますが、牛革とコードバン(馬のお尻の革)の2種類が多いです。
それぞれの素材には特徴がありますので、表にまとめてみます。
【素材別の特徴】
素材 | 重さ | 耐久性 | カラー | 価格 | お手入れ |
---|---|---|---|---|---|
人工皮革 (クラリーノ) |
軽い | 水に強い 型崩れしにくい |
豊富 | 3万円台~5万円台 | 特別なお手入れは不要 |
天然皮革 (牛革) |
重い | ツヤがある | 少ない | 6万円以上 | ツヤ感のある光沢は高級感があるが、 日頃からのお手入れは必要。 |
天然皮革 (コードバン) |
重い | 傷に強く丈夫 | 少ない | 6万円以上 | 使い込むごとに風合いは増すが、 日頃からのお手入れは必要。 |
一番人気の材質はクラリーノ素材で、お手頃な価格帯の商品が多く、カラーバリエーションが豊富なことも人気の理由です。
また、お手入れも楽で耐久性も問題なく6年間使えるので、「どうしても自然皮革で高級感のランドセルにしたい」という以外はほとんどの方がクラリーノ素材を選択します。
それだけに多くのランドセルブランドもクラリーノ素材ランドセルのラインアップを増やして販売しています。
入学から低学年の間は子供の体も小さいので、重量的に軽いクラリーノ素材のランドセルを選ぶ親御さんが多いようです。
★背負やすさ
背負いやすいランドセルというと「本体重量が軽い」というイメージを持つかもしれません。
しかし、本体重量よりも大切なポイントがあって、それはランドセルが「軽く感じられる」構造になっているかどうかということです。
ランドセルを軽く感じる構造のポイントには、
・背中との接触面が大きく密着している
・ランドセルの位置が高い
・左右にグラグラしない
という3つのポイントが挙げられます。
上記の条件が揃っていると、体感重量が軽くなって子供にとって背負いやすいランドセルということになります。
逆に本体重量が軽くても、ランドセルの構造が悪いと「背負いにくい」ランドセルということになってしまいます。
実際に背負って背負い心地を確認するのが一番いいのですが、ランドセルは実物を確認できないこともあります。
また実物があっても肩ベルトの調整までしての試着がしにくいことも多いので、ある程度は公式サイトなどで「背負い心地」や「快適性」について調べておきましょう。
独自に研究・開発しているランドセルメーカーでは、背負い心地や快適性について詳細の情報が紹介されています。
詳しく書かれていない場合は、少し警戒してチェックした方がいいかもしれませんからご注意を。
★耐久性
ランドセルは6年間使い続けるもので、多少なりとも傷んでくることは避けられません。
特に体と接触することが多い肩ベルト周辺は傷みが出やすいです。
また、ランドセルの置き方によっては、肩ベルトを変形させてしまうことにもなりかねません。
ちなみにうえのランドセルはイオンかるすぽを使って3年目の画像です。
置き方が悪かったのですが、重い教科書を入れたままで肩ベルトを下に置き続けると、このように変な形がついてしまいます。
今のところ使うのに何の問題もありませんが、このままこの置き方を続けると肩ベルトが破損する可能性は高くなると思います。
買ってみてから気付くのですが、ランドセルの置き方って難しいです。
他にも肩ベルトの金具も破損しやすいので、樹脂製よりも金属製を選んだ方が耐久面では安心できます。
さらにランドセルは耐久性だけなく、故障した場合の修理やサポート体制も含めてチェックしておく必要があります。
・保証内容(年数・条件)
・修理中の代替え品のレンタル可否
6年間使っているうちに引越してしまったり、保証証を無くしてしまったりする場合もあります。
そんな場合でも修理対応してくれるかどうかもしっかりと確認しておきましょう。
基本的には店舗保証よりもメーカー保証で、6年間保証でサポートされているランドセルを選ぶと安心して選ぶことができます。
故障・破損した場合のサポート体制も含めて「耐久性」ということを忘れないでランドセル選びを行いましょう。
★収納力
最近は大容量化されたランドセルが増えてきました。
「A4ファイル対応」とか「A4フラットファイル対応」などいう表示を見たことがある人も多いかと思います。
では「A4クリアファイル対応」と「A4フラットファイル対応」では、どっちのほうが大きいか分かりますか?
答えは、「A4フラットファイル対応」の方が収納力が大きくなっています。
高学年になると教材やプリント類も増えるので大容量タイプの方が使いやすいですし、低学年の間もお道具箱などを入れることで両手に荷物を持たなくて済みます。
でも、容量が大きくなるにつれて本体重量も重くなることをお忘れなく。
大容量化で重くなった重量は子供への負担を大きくし、さらに荷物をたくさん詰めることでよりいっそう重さが増していきます。
体感重量を軽減させる構造になっていないと、子供の体へ重さがダイレクトに伝わっていきます。
そのようなランドセルで毎日を過ごすとなると、負担もストレスも大きくなっていきます。
収納力があるランドセルを選ぶならば、体感重量を軽減する構造になっているかどうかは必ずチェックしておきましょう。
★安全性
ランドセルの安全性でチェックするポイントは、こちらになります。
【360°どこからでも確認できる反射材】
最近は学童保育を利用する子供も増えてきて、帰宅時間が遅くなり帰り道が暗くなることもあります。
そのため360度どこからでもピカっと反射して、車や自転車に子供の存在を知らせる反射板は必要不可欠です。
【安全対策されている両側フック】
ランドセルの両側には給食袋や体操着をぶら下げるフックが付いています。
このフックが意外に怪我の原因になったりするのです。
フックがエレベーターや網フェンスに引っ掛かり、転倒や巻き込みで怪我をしてしまうことがあるからです。
安全構造のランドセルでは、フックに強い力が掛かると外れるようになっています。
万が一のためにも、安全に配慮した両側フックのランドセルを選びましょう。
【操作しやすい取り付け位置の防犯ブザー】
防犯ブザーはイザという時にすぐに使えるように、使いやすい位置に装備しておかなければなりません。
ランドセル本体のサイトに取り付けるような構造では、手が届かないのでイザという時に使えません。
肩ベルトに取り付けられるタイプを選ぶのはもちろん、子供の利き手に合わせて左右どちらの肩ベルトでも付けられるタイプが安心です。
【最新の安全ランドセル】
最新のランドセルでは反射板以外にも、かわいいデザインを活かして夜道の視認性を高めるランドセルが発売されています。
フィットちゃんランドセル(安ピカッタイプ)ではコンビカラーのフチドリ部分を反射材にし、60m先から視認可能なランドセルを開発しました。
デザイン性と安全性の両面を追求して完成したランドセルとして今年の注目アイテムとなっています。
フィットちゃん:安ピカッタイプの詳細はこちら>>大切なお子様をしっかり守るランドセル